朗読劇 サラ・ベルナールの『サロメ』

ZERO project×TTTC主催
朗読劇 サラ・ベルナールの『サロメ』の再々演が決定いたしました!!

公演名:朗読劇 サラ・ベルナールの『サロメ』〜ワイルド、サルドゥ、そしてミュシャ〜
公演期間:2025年7月30日(水)〜8月2日(土)
会場:城西国際大学紀尾井町キャンパス1号館内 地下ホール
チケット:7,500円(税込・全席指定席)

チケット購入サイトはこちらから
一般先着販売:7,500(税込)
6/12(木)19:00〜カンフェティサイトでのみ販売開始
※チケットの購入には「GETTIIS」への登録が必要です。

伝説の女優 サラ・ベルナール
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人気画家 アルフォンス・ミュシャ
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スター作家 オスカー・ワイルド
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巨匠作家 ヴィクトリアン・サルドゥ
耽美的19世紀末文学を代表するワイルドは、『トスカ』でサルドゥと伝説を作った世界初の国際女優サラに、
『サロメ』を捧げる。
当時のサラはアール・ヌーヴォーを代表する画家ミュシャと専属契約をしていた。
しかし、21世紀でも伝説として知られる3人が19世紀末に集結しても、サラの『サロメ』は上演させることはなかった。
なぜ?
その“なぜ?”にまつわる戯曲をお送りします。


サラ・ベルナールの<サロメ>
SARAH BERNHARDT, O. WILDE <SALOME>

【物語】

1895 年、サラ・ベルナールのために急遽デザインした『ジスモンダ』のポスターで、アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォのスター・デザイナーとなり、サラはミュシャと6年間のデザイナーとしての専属契約を結んだ。ミュシャによって描かれたポスターの姿によってサラの演じたキャラクターは、その姿を永遠のものとしている。

物語は1899 年、サラ・ベルナール劇場の来シーズンのオープニング演目のためのポスターをデザインするため、事前にインタビューをする約束をしていたミュシャが、サラが『ハムレット』でハムレット役を初めて演じた日の終演後、楽屋を訪ねるところから始まる。

“もう少女役をやることはないでしょうから”

と言うミュシャに対し、54 歳のサラは観客のいなくなった舞台で少女役のオフィーリアを演じて見せる。年齢、性別を超えてあらゆる名作の主役を演じてきたサラに対して、ミュシャは女優の表現力に深く感銘を受ける。

“もうやり残した役はないのではありませんか?”

と尋ねるミュシャにサラは世界初演を阻まれた『サロメ』を挙げ、当時の思い出話を始める。1890 年10 月、パリでサラのためにヴィクトリアン・サルドゥが書いた『クレオパトラ』の初演が行われた際、オスカー・ワイルドが観劇に訪れ、終演後にサラに自分に芝居を書かせてくれるようにと頼む。題材は聖書からオリジナルに発展させた『サロメ』だと。

1892 年7 月、サラ主演で上演する予定でロンドンにてリハーサルが進んでいた『サロメ』は、聖書の物語を舞台で演じること、そして聖人殺しが描かれることでロンドン当局から上演が禁止された。ワイルドが同性愛の罪で投獄された翌年の1896 年に、『サロメ』はパリ、ルーヴル劇場にてリナ・ムンテのサロメ役で世界初演されたがその場にはワイルドはおらず、サラが演じることはなかった。本作ではその公演を変装して見たサラが、「サロメは自分にしか演じられない」と新シーズンのオープニング演目とすることを決意し、密かに準備していたという設定で物語が進む。


会場座席図